社員のメンタルヘルス対策しないと何がまずいの?

中小企業診断士 川口 紀裕

 メンタルヘルス対策という言葉は、ここ数年でだいぶ経営者の方々の中にも浸透してきました。私は、仕事柄大手企業から中小企業まで幅広く企業研修をさせて頂くのですが、そのテーマとしてメンタルヘルス対策についてお話しをさせていただく機会が増えています。

ちなみに、厚生労働省による平成24年度労働者健康状況調査によると、メンタルヘルス対策に取り組んでいる事業所の割合は47.2%となっており、おおよそ約半数の企業がメンタルヘルス対策に取り組むようになってきたという結果が出ています。まだ、メンタルヘルス対策は何もしてないぞという経営者の方は、そろそろちょっと何かやってみようかな、と思われる絶好のタイミングかもしれませんね。

そもそも、社員のメンタルヘルス対策をしないと何がまずいんでしょう?理由はいくつもあるのですが、代表的な理由をいくつか見ていきましょう。

1.会社を守るため

社員がメンタルヘルス不調になった場合、会社には様々なコストがかかるようになります。万が一うつ病から自殺に至った場合は、場合によっては、企業は損害賠償の負担を負うことにもなり、金額によっては会社の存続も危うくなります。

2.社員を守るため

会社の大事な社員を守ることも大切な視点です。メンタルヘルス不調になると就労が困難になったり、仕事の能率低下になったり、場合によってはうつ病の発症から身体的な不調にも繋がってくることがあります。

それでは何からやったら良いの?そう思われる方もいらっしゃると思います。メンタルヘルス対策は大きく4つの観点から行っていきます。自分で自分をケアする「セルフケア」、上司が部下をケアする「ラインによるケア」、人事などがケアする「社内スタッフによるケア、社外の資源を活用する「外部パートナーによるケア」です。

2014年9月に私が講師を勤める下記の経営課題解決セミナーでは、このあたりの内容をもう少し詳しく皆さんにお話しをさせて頂き、会社と社員を守るためにどんなメンタルヘルスケアをしていけば良いのかというポイントをわかりやすく解説するとともに、皆さんにもちょっとした体験をして頂こうと考えています。ぜひお気軽にご参加下さい。

 

「会社と社員を守るためにしっておきたいメンタルヘルス対策セミナー」

  • 日時 平成26年9月19日(金)14時00分~16時30分
  • 場所 川崎市産業振興会館 9階 第2研修室
  • 主催 公益財団法人川崎市産業振興財団
  • 講師 中小企業診断士 川口 紀裕
  • 受講料 1,000円

関連記事

Change Language

会員専用ページ

ページ上部へ戻る