電通 過労自殺の問題を考える

古森 創

電通に勤めていた女性の新入社員が過労自殺した問題で、厚生労働省が調査に乗り出したことは、大きく報道されていますので、皆さん、ご存じのことと思います。

電通の社員手帳に掲載されている、電通「鬼十則」という電通社員の仕事の心構えが報道され、読みました。そこに書かれていることは、厳しい言葉ですが、私自身は納得・共感するものでした。
http://www.sankei.com/affairs/photos/161117/afr1611170027-p1.html

そして、今回のような悲劇は絶対に繰り返されてはいけないものですが、その根源が「鬼十則」にあるようなスタンスに違和感を覚えました。

残念ながら、「鬼十則」の心構えを上手く部下・社員に伝えるマネージャーとしての能力や周りの人をお互いに気遣う人としての能力といったものが、電通社内には欠けてしまっていたのではないでしょうか。

電通のニュースを知った後、仕事の関係でWEB検索していた時に、Eevee Gというライターが「I Heart Intelligence」というHPで公開している「メンタルが強い人に共通する25の特徴」という記事が偶然ヒットし、「電通の中に欠けていた企業風土(バランスが崩れていたこと)はこういうことなんだろうな」と感じました。

個人のメンタル強化法ということでなく、仕事でもプライベートでも上手くやっていく上で大事なことだと思いましたので、紹介させていただきます。

原文は以下のURLをご参照ください。
http://iheartintelligence.com/2014/09/30/mentally-strong/

01.衝突をさける
02.簡単に判断しない、嫉妬しない
03.他人の助けを素直に受け取りましょう。
04.間違ったら、素直に謝ろう
05.他人の意見に耳を傾ける。
06.見返りを求めない
07.すべての要望に応えることはできない
08.何もしなければ何も起こらない
09.変化を受け入れる
10.直観を信じる
11.自分を責めない
12.堅実な生活をおくる
13.何事もやり抜くこと
14.常に学ぶ姿勢を
15.心と体をケアしましょう。
16.楽な場所にばかりにいないように
17.自分でコントロールできないことに悩まない
18.時間を有効利用しましょう
19.ピンチの時も冷静に対処しましょう
20.馴れ合いはやめる
21.自分の人生は自分で決める
22.今いること、今あることが幸せと思う
23.完璧である必要は無い
24.自分が何をしたいのかを知ろう
25.時には上手くいかなくても、きっと良くなる

また、会社としては、適切な評価制度を実施する必要があると考えます。

昔は、みんなが「もっと給料が欲しい」「出世したい」「同期には負けたくない」といった同じ価値観であったため、上司の叱咤激励に社員は応え、頑張って、結果を残していました。電通の「鬼十則」は第4代の社長であった吉田秀雄氏が提唱されたものだそうです。吉田氏が電通社長に就任したのは1947年だそうですから、戦後の復興から高度成長という時代とはマッチしていたのではないでしょうか。

しかし、今はデフレ時代。頑張るだけでは結果はでにくく、叱られることになれていないと言われる「ゆとり世代」にとっては、昔ながらの檄を飛ばすだけのマネジメントは機能しません。

部下に何をしてほしいのか、期待している結果だけでなく、やらなければならない行動(業務・仕事)を明確に指示し、それにどの程度応えたかによって(結果だけでなく、やるべき業務・仕事をちゃんとやったかどうか)、そういったマネジメントが必要であり、それがされているのかを公正に評価する仕組みが必要です。

マネジメントや評価のあり方を見直してみてください。

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