「型技術」に「品質問題解決のための調達担当の役割」を掲載

加藤文男

日刊工業新聞社出版の金型の総合技術誌「型技術」に「初心者のための資材購買」を連載しています。第8回は、品質問題解決のための調達担当の役割を取り上げました。

原材料(部品)が原因で製造が止まると資材購買の担当として放置できない。品質問題の原因として、材料が入手できなくなったとか作業者が退職したなど製造条件の変更や性能の改善や生産性向上など自社の設計変更が考えられる。

問題発生の連絡で調達担当は、直ちに現場へ駆けつけ、その部品を特定し、症状確認や発生比率など正確な情報を把握する。問題の解決を調達担当自身がすることは難しいので取引先や技術部門や品質管理担当などへ正しい情報を報告することが大切です。問題の正確な把握と報告が問題の解決を早めることになるからです。

問題の原因には、傾向がある。製造条件の変更や仕様変更で発生することが多い。

部品の製造工程に変更があった場合には、製造条件変更連絡書を必ず提出させることである。その内容により、サンプルを入手し、問題の有無を確認し、必要なデータをとることまで徹底する。仕様変更では、変更した直後の品質確認がポイントになる。初回ロットで問題が起きなければその後の生産は安定するのが普通だからです。

しかし、問題の原因が見つかり、対策が実施されるがそれで安心してはいけない。その対策が本当の対策(歯止め)になっているかどうかの確認も必要である。対策したつもりでも再発する恐れがある。

問題の原因分析とその対策には、パレート図(ABC分析)、ヒストグラム、特性要因図など「QC七つ道具」が有効です。これらの手法の使い方を知っておけば、問題の内容を聞いただけで問題解決の「勘」が働くようになります。

調達担当者もQCの基本を知ることで問題の正確な把握や原因追及に結びつけることができます。ぜひこれを勉強して調達の効率(納期通りの調達)を上げたいものです。

掲載誌 日刊工業新聞社刊「型技術」9月号

初心者のための資材購買 第8回 品質問題解決のための調達担当の役割

主な項目

  1. 部品品質問題が起きた際の調達担当の仕事の進め方
  2. 製造条件の変更に起因する品質問題
  3. 自社の設計変更に起因する品質問題
  4. 変更後初回ロットに注意
  5. 品質異常報告書の活用方法
  6. 初心者も知っておきたいQCの基本

「型技術」については、次をご参照ください。
http://pub.nikkan.co.jp/magazine_series/detail/0005

 

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