第129回 かわさき起業家オーディション 川崎中小企業診断士会 応援賞贈呈

2021-12-13

12月10日(金)に、第129回かわさき起業家オーディション 最終選考会が開催されました。世間ではコロナはワクチン接種の浸透、日本人特有のファクターXのお陰か、コロナ発症・重症化も低位に抑えられ、緊急事態宣言が全面解除されました。これもつかの間、新型オミクロン株が新たな第6波の脅威を見え隠れさせています。そんな不安を払拭できない世間ですが、多数の応募の中から最終選考に残った熱い企業4社が、コロナ脅威に立ち向かうか如く、リアル・ハイブリッド参加者の前で力強いプレゼンテーションを繰り広げました。これに際し、当会から、川崎中小企業診断士会 応援賞を日崎工業株式会社(ひざきこうぎょう) 代表取締役 三瓶 修(さんぺい おさむ)様に贈呈させて頂きました。

日崎工業株式会社のビジネス・アイデアのテーマは「再エネ供給移動空間『オフグリッドモビリティスペース』」です。昨今のアウトドアブームに加え、コロナ禍対応として、密にならない・家族や気心しれた身近な友人と楽しむキャンパーやテレワーカーを、また、これの商用利用・団体利用を推し進める「車で牽引するオフグリッド型(電力の自給自足)モビリティスペース」を開発しました。

従前のモビリティスペースの課題として、1)電源設備が弱く、長期間利用・大容量電源の使用ができない、2)サイズ・重量が過大で移動に際し、普通免許では不可で牽引免許が必要、3)閉鎖空間的なデザイン等のため利用シーンが限られており、また、ユーザー・所有者も限定されていました。これを解決すべく、当社のコア技術である板金技術、各種サイン・モニュメント等で培ったデザイン力を駆使、高強度・軽量アルミ板金、さらにAIを活用した週間天気予報から残量予測を行う独自のエネルギーマネジメントシステムを活用した太陽電池・蓄電池の効率的管理により、本件の「再エネ供給移動空間『オフグリッドモビリティスペース』」を開発しました。一方、販路開拓においては、既にアウトドアブランドでの販路も準備されており、中小企業における自社新製品開発、新分野展開、販路開拓のモデルにもなると考えています。
この製品は、カーボンニュートラル、気候変動に伴う自然災害への備え、BCP災害対策拠点、テレワーク等の直面する社会課題に選択肢を増やすものであり、広く・公共性が高く、また、日崎工業株式会社は、「かわさきSDGsゴールドパートナー」、「町工場が挑戦する脱炭素への取り組み奨励賞」、「かながわ企業健康宣言」、「かながわ女性の活躍応援団結成」、「川崎市生産性向上・働き方改革推進事業者認定」等々、環境・健康・働き方等の改革に正面から取組む企業であり、企業意識・社会性が高い企業です。我々川崎中小企業診断士会は、これらの企業意識・活動に共感・賛同し、また、我々の活躍の場である川崎市に1967年設立された企業であり、共に川崎の企業・経済回復・発展に資することが期待できることから、川崎中小企業診断士会 応援賞を贈呈させて頂きました。
次回のかわさき起業家オーディションは、ワクチン接種第3回目の最中、治療薬が進んでいることを期待する3月11日(金)開催を予定しています。ワクチン接種に加え治療薬により、流行風邪程度まで抑えられることを期待すると共に、皆様にもプレゼンテーションを盛り上げて頂けるよう願い、多数のご参加をお待ち申し上げております。

(文責:創業支援部 金子康彦)

表彰式の様子

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