管理職が立ち上げる

中小企業診断士 高橋 栄一

 多くの中小企業の社長から管理職や社員から
「指示したことしか実行してくれない」
「職場の課題に自発的に取り組んでくれない」
「会議などでの発言が少ない」
などについてどうすればよいかとの相談が多くあります。

今までは社長は社員に指示しておけば良かったのですが、経営環境の変化に迅速に対応するためには、社員が自主的な行動も必要になってきました。

中小企業の管理職の方に、自社の経営課題を尋ねすると、社長の見方とほぼ同じである。管理職が自社の経営課題を良くわかっています。

次に管理職にその課題を解決するスキルを持っているかを尋ねると多くの方はあまり持っていないと回答されています。社長は管理職に課題解決の方法を教えていたでしょうか。仕事に追われ、今までは管理職や社員の研修は行われていなかったのではないでしょうか。社内会議は社長の独演会になっていて、社員が自由に発言できる雰囲気になっていませんか。また社員の意見や提案を取り上げていますか。今回は管理職の力を引き出すことによって、業績が向上できている事例を紹介します。

A協同組合は、高度化資金の返済を確実に実行するために、理事会では常に業績をいかに改善するか討議しています。理事会では収益を上げるために洗車サービスを行うために洗車機を購入することになりました。ところが組合員からの利用状況は期待より大幅に下回っています。そこで管理職会議で検討してもらうことになりました。

当組合管理職会議は昨年4月から每月開催し、職場の課題を解決してきました。司会を事務局長にお願いし、管理職の発言が出やすいように、コの字型に座ってもらいました。参加者からの発言はブレーンストーミング方式で、どんどん白板に書いて行きました。発言ははじめは少なかったのですが、だんだんと多く出るようになり、また決定事項は理事会で承認が得られるようになりました。管理職の意見が理事会で認められることによって、管理職の意欲が高まってきました。

理事会で懸案のテーマである「洗車サービスの利用者をいかに増やすか」を討議することになりました。「洗車メニューは、価格は、営業日は、作業員の勤務シフトは、顧客への告知は—」などを特性要因図で討議しました。その結果、顧客の利便性を考えて、「土曜日を洗車サービスデー」と決定しました。利用客は増えてきました。さらに増やすために「日曜日も営業しよう」という提案がなされ、創業から20年経過してもできなかった日曜営業は理事会でできなかったことを管理職の力でできるようになりました。

管理職の力の引き出し方法について、私が講師を務める「強いリーダーになる」と題して、11月20日(水)14:00~17:00、川崎市産業振興財団でセミナーを開催します。関心のある経営層や幹部の方は、是非ご参加ください。お待ちしております。

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